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  2. 「高き志」をめざし、世界各国で活躍する文理生からのメッセージ集
◆ トーマツは大手監査法人ですが、会計士としてどんな仕事をされてい
  るのですか。

監査法人の仕事を簡単に説明すると、企業が自社で作った財務諸表、これは学校でいえば成績表ですね。それが正しく作られていることを、第三者の会計の専門家の立場からチェックして、監査報告書を出す仕事です。これだけを聞くと、数字をチェックするだけの仕事だと思われるかもしれませんが、実際にはそうではありません。私はこの仕事を、会計を通じて会社を元気にするお医者さんのようなものだと思っています。公正中立な監査人だからこそ、会社に痛みが伴うことも言わねばなりませんが、逆に外部者にもかかわらず会社の強み・弱みを深く知る立場にあるため、会社の悩みをお聞きし、解決策を提案することができます。会社が健全な体質で末永く成長できることを常に考えて仕事をしています。そうやって日本の会社が元気になれば、日本経済もよくなります。そこがこの仕事のやりがいと言えますね。

◆ 文理在校時から、公認会計士になることを将来の目標として定めて
  いたのですか。

将来については、できるだけ幅広い選択肢を持つようにと、いつも父からアドバイスされていました。文理に入学してきた生徒たちは「いい大学」「難関大学」をめざす生徒が多いです。それはそういう学校に進学することでより将来の選択肢が広がる、考えるゆとりがあるし、チャンスもたくさん訪れるという理由ではないでしょうか。得意科目は英・数で歴史や国語は苦手という理系人間だったのですが、高校進学時には文系を選びました。それも文系の方がその先の選択肢を広げられると考えたからです。高2の時は、将来は組織のリーダーというよりも、リーダーの参謀としてアドバイスする立場になりたいと、漠然と考えていました。歴史は苦手と言いながら矛盾していますが、三国志の諸葛孔明に影響されたのだと思います。そこで大学1年の終わり頃に興味を持ち始めたのが公認会計士でした。そして大学3年の時に入ったゼミは応用ミクロ経済学のゼミで、会計とは関係なかったのですが、先生が公認会計士試験受験に大変理解があり、ゼミ生にも受験仲間が多く、公認会計士が将来の夢として固まっていきました。私にとって試験は簡単ではありませんでしたが、大学卒業後に合格し、トーマツに入社しました。親は学費の面からも国立大学に入ってほしかったと思いますが、慶應義塾大学は、公認会計士を含め、経済界、金融界に出身者が多く、そのつながりが今の仕事に生かされることがよくあります。もし国立大学に行っていたら、公認会計士にはなっていなかったかもしれませんので、親には大変感謝しています。

◆ 文理の先生やクラスメートと過ごした学園生活の思い出を聞かせてく
  ださい。

文理での生活を振り返ってみると、まず言いたいのはとにかく先生が熱心に接してくれたということでしょうね。当時の僕たちは一貫生としては2期目で、先生たちも生徒と一緒に学校を作っていくという気概があったんじゃないでしょうか。思い出すのは0時限(現在はS時限)の小テスト、それから苦手でしたが選択肢を広げてくれた読書ノートの感想文、そして順位が貼り出されるテスト結果です。順位は全ての科目の合計点で争われるので、まんべんなく点を取らなければだめで、高校最後になるとクラス対抗のような意識がありましたね。自分は先生の目線からすれば質問ばかりするやっかいな生徒で、特に英語などは、夜遅くまで先生をつかまえて質問攻めにしていました。それでも納得するまでとことんつきあっていただいたのですから、大変感謝しています。それから、仲間みんなが受験に向かってがんばろうという雰囲気があって、毎日遅くまで残っているのが当たり前でした。ソフト面では熱心な先生たち、ハード面では夜遅くまで自習できる施設など、文理のサポートはそういう面では素晴らしかったですね。

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