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  2. 「高き志」をめざし、世界各国で活躍する文理生からのメッセージ集
 2年ぶりに日本に帰国した1期生の山田知生さん(38歳)が先日来校されました。山田さんは現在スタンフォード大学大学院で働いています。今回は高校1年のときの担任の江澤先生との対談です。

江澤: お久しぶりです。アメリカでの生活もずいぶん長くなったようですが、今、どのような仕事についているのか教えてください。

山田: 現在、スタンフォード大学大学院でスポーツメディスンプログラムの教育顧問として、コーデネイティングやプログラミングの仕事をしています。また、野球部のヘッドメディカルトレーナーとして活動しています。これまでに面倒をみていた学生からオリンピックのメダリストや大リーグの選手が生まれ、今回の女子ワールドカップサッカーで準優勝したアメリカチームの二人の選手も私が指導しました。

江澤: そこまでに行く過程はどのようなものでしたか。

山田: ここまでの道のりは長いものがありました。25歳になってから自分のやりたいことが決まったことから始まり、それからの2年間は目標に向かって勉強し、学費を貯め、27歳になってアメリカに渡る遅咲きのスタートを切りました。アメリカではボストンのマサチューセッツ州立大学で勉学に励み、カリフォルニア州立サン・ホセ大学でスポーツ医学修士を取得。大学院の学費は、成績が評価されて大学の奨学金を受けることができました。知らぬうちに、開校当時から国際化を謳っていた校長先生の影響を受けていたのでしょう。

江澤: アメリカで成功する秘訣はどんなことですか。

山田: アメリカは多民族国家で、それぞれの民族で補い合っている国です。実力があればその実力を正当に評価する国でもあります。この中でアメリカという国は自分に何を求めているのだろうと毎日問いかけ、問い掛けられた生活をしていたからでしょう。その結果、「日本人て、何だろう」、「日本人らしさって、何だろう」と常に考えつづけていました。アメリカで求められている日本人は、アメリカにない色を持っていることです。日本人の良さとは、『よく学び、よく働く、親切で、謙虚な義理人情のある頑固な民族』だと思うのです。強いといわれるアメリカで、日本人の本来の良さが求められています。ですから、悪い面での、『コミニュケーションをとらない、優柔不断、リーダーシップがない、人の目を見ない』などを直し、強く、日本人らしく生きることにしたのです。最近ヒットしている映画で「ラスト サムライ」はアメリカが日本文化に憧れ、期待する現れでしょう。

江澤: 高校時代は社会科の私が英語の基礎を教えた覚えがあるけれど、生活をするうえでの会話は不自由しないのですか。

山田:高校時代は解かっていたんです。解からない振りをしていたのですよ。(笑)しかし、25歳になって自分のやりたいことが決まってからは勉強しました。それでも、アメリカに行ってから3分考えて話したことが10秒で帰ってくるという、英語漬けの日々でした。会話を解かるようにするために本をたくさん読みました。その中で使えそうなものをメモして使いながら覚えていきました。とにかく自分は絶対負けない。自分は自分だ。自分のやりたいことやる、という目的をもっていれば何でもできると思って生活していました。
 アメリカでも、もう10年経ちますし、今では電話で話していたら日本人だとは思われないぐらいにはなっているようです。しかし、5年目のときと8年目の時にはアクセントスクールに通いました。そこでは、thやrなどのような舌の使い方の勉強で一つの発音を10分ぐらい繰り返してました。
 同じ英語でも、アクセントやイントネーションでその国その地域によってラテンはラテン、ブリティッシュはブリティッシュだと解かるものです。そうですね、「マイファレディ」みたいなものが多少あり、今住んでいる町でのアクセントが違うとよそ者という感じが拭いきれないこともあります。

江澤: 最後に在校生に一言お願いします。

山田: 文理高校在学当時は、自分の目標が決まらないまま若いエネルギーを思いのままに発散させ、先生方と体と体、心と心でぶつかり合い、語り合う中で生きる力を培った様に思います。人間目標が決まると頑張れるものです。自分は早くはなかったですが、志を立てた時がスタートです。後輩の皆さんは早くに志を立て、目標に向けて頑張ってください。
※2004年 BUNRI JOURNAL No.63号掲載原稿。

ACADEMIC BACKGROUND
●Undergraduate Degree: BS
●Major/Field of Study: Athletic Training
●Undergraduate Institution: Bridgewater State College, Massachussetts
●Graduate Degree: MA
●Graduate Field of Study: Athletic Training and
Sports Management
●Graduate Institution: San Jose State University
●Thesis Topic/ Research Interests: Intramedully Rodding for Chronic Tibial Stress Fractures in Female Intercollegiate Athletes

EXPERIENCE
●M.O.R.E. Physical Threaphy Clinic, San Jose,CA, for a year
●Santa Clara University, Santa Clara,CA, for 2 years

NARRATIVE
Tomoo is a full time staff Ceritified Athletic Trainer at Stanford University. He earned his BS in Athletic Training from Bridewater State College in Masachussetts and continued his education at San Jose State University. Tomoo's thesis involved intramedully rodding chronic tibial stress fractures in female intercollegiate athletes, and he earned an MA in Athletic Training and Sports Managment. His work experience includes serving as an ATC for intercollegiate athletics at Santa Clara University, as well as clinically at the MORE Physical Therapy practice in San Jose.

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