1. HOME
  2. 「高き志」をめざし、世界各国で活躍する文理生からのメッセージ集
◆ 麻酔科医として、病院ではどのような医療行為をされているのです
  か。

麻酔科というと社会的にもあまり認知されていないし、医師の中でもマイナーな部分に属しているかもしれません。手術を受ける患者さんの痛みを取るだけと思われがちです。手術は外科の先生がしますが、手術中の患者さんの全身的な管理をするのはわれわれ麻酔科の医師です。具体的には脈拍・血圧・呼吸などを監視して、手術が安全に行われるよう片時も目を離さず、患者さんの全身状態を管理するのが仕事です。最近はテレビや映画、漫画などで麻酔科の重要性がみなさんに分かってもらえるようになってきましたが、まだまだ医師も少ないですし、このインタビューをきっかけに、文理の在校生諸君が麻酔科医師をめざしてくれたら嬉しいです。

◆ 中学入学時に校長先生に宛てた手紙に「お医者さんなりたい」と
  書かれたそうですね。

いま読むとちょっと恥ずかしいですが、両親から人の役に立つ仕事をしなさいとずっと言われていて、自分でも仕事自体が人助けになるということで医師という職業が頭にありました。勉強に関して、自分では普通だったと思います。課題は多かったですね。週4回ある0時限(現在はS時限)の小テストをクリアするために家庭学習もよくやりました。それと読書ノートに感想文を書くこと。週1冊の本というのはなかなか辛いのですが、これも結構がんばりました。それから絶対に忘れられないのが職員室の前に張り出される成績表。順位が下がると親から「テレビゲーム禁止」などの罰を受けました。担任が熱血指導の先生でしたから、医学部が目標ですと言ったら、1日当たり何を目標にどうやったのかを日記のように書かされ、ずっと指導してもらいました。でも、理系なのに数学が苦手だったこともありストレートで大学合格はできず、自分の甘さを知りました。ですから、浪人中は必死で勉強しました。そのおかげで第一志望だった筑波大学に合格できました。でもいま考えれば、ON/OFFをうまく切り替えて、メリハリをつけた効率のよい勉強をするべきだったと思います。

◆ 文理での印象深い思い出は何ですか。また学んだことで仕事に
  役立っているものはありますか。

中学の修学旅行がイタリア、これは他校ではないでしょう。いま振り返っても本当に新鮮ですばらしかったですね。ほかにも泊まりがけの研修が結構多くて、いろいろな体験をしました。なかには入間川の河原でもちつきやバーベキュー大会があったりと、他の学校ではやらないような行事も経験できるのが文理のおもしろいところでしょう。また高1から3年間、文理祭の実行委員を務めましたが、そこで人の意見を聞いて調整して、ひとつのものを作り上げ運営するということを学びました。いまでも毎年9月になると当時のことを思い出しますが、話をよく聞いて何を求めているのかを理解するという能力は、麻酔科医としての仕事にも大いに役立っています。いまはまだ若手で、これからどんどんステップアップするつもりですが、努力しなかったらダメになるといつも思っています。これまでも「ああすればよかった」など後悔する経験もありましたが、全てを受け入れることでそれらが必ず将来に活きてきます。この先は麻酔の専門医をめざして、研究や海外への留学をしていきたいですね。

| 前のページへ戻る |