西武学園文理小学校 校長BLOG

新型コロナウイルス感染予防の臨時休校が続く中で

新型コロナウイルス感染予防の臨時休校が続き、耐え忍んでいる生活を強いられているのは、文理生だけではありません。日本の小学生、世界の小学生が同じ思いでいることを忘れてはなりません。
自粛要請で「Stay Home」が日常になり、三密が話題になり、如何に人間は集団を好み、社会性を求めるものであることが分かります。そして、家庭で過ごす時間が長くなるほど、どんなことをして過ごそうか悩むご家庭も少なくなかったのではないでしょうか。こういう時に家庭力が問われます。マスクを手作りする、絵本を創作する、料理に挑戦する、自分新聞を編集する、夏休みの自由研究を前倒しにする、親戚に手紙を出す、新聞から日々の変化を記録する、名作本を完読する、といった様々なアイデアがあるでしょう。
休みに入り、文理ではオンライン授業に取り組んでいます。オンラインの環境があるか、ご家庭にアンケートを取りました。どのような形態が、小学生のオンライン授業に適しているかということです。低・中学年生は、情報機器を一人で操作して、すぐに双方向の授業ができると言う状況ではなく、ご家庭のサポートがなければオンライン授業が成り立ちません。 そこで、先生方のご指導の動画を何回も再生して学ぶ、学習支援としてのオンライン授業にしました。先週から各クラス、朝と夕方にZOOMでホームルームもしています。
今回のこの社会状況の中でふっと思うのが、太平洋戦争中の小学生です。先行きが見えない不安、勉強が思うように進まない葛藤、敵に対する恐怖、日本中が同じように耐え忍んでいる状況は、その時代と同じです。その時の気持ちに思いを馳せることもできるでしょう。でも、今は、爆弾が落ちてこないだけ幸せです。
見えない新型コロナウイルスの脅威から解放されたいと願うのは、皆等しく思っています。もうしばらく、辛抱と我慢をしたいと思います。

 

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